こんにちは、福岡に住むトランスジェンダーの明楽です。
今月から少しずつLGBT研修の実施が増えて参りました。
本日は福岡県の筑紫女学園高校、3年生の生徒様向けに
NPO法人カラフルチェンジラボのLGBT研修研究グループリーダーとして
講演をさせていただきました。
今回は団体の代表であるのぶゑさんも一緒に訪問。
授業参観みたいでちょっと緊張しましたw
生徒さんは終始しっかり前を見られ、私の声にもしっかり耳を傾けていただいているのがよく分かりました。
終了後質問にも何名か来られて、
「実際にそういう人が身近にいるけど、私にできることは何ですか?」
「どんな風に言ってあげることが一番相手にとっていいんですか?」
そういった実践的で前向きな質問が多く感心しました。
私が初めてカミングアウトしたのも、今回の生徒さんたちと同じ高校3年生。
自分なりに情報を調べて、本屋に寄ったり保健室の先生に相談してみたり、とにかく情報を得ることに必死でした。
今はこうやって学校の授業でLGBTを取り扱ってくれていることは、とても喜ばしいことだと思います。
情報源が少ない学生にとっては、こういうリアルな生きた情報はとても重要。
スマートフォンやパソコンが普及しているし、今の若い子たちの方が情報に触れる機会は多いかもしれないけれど、インターネット内の情報だけでは信憑性がないものも多数存在します。
正しい情報を得ることが大切なので、こうやって当事者のお話をさせていただく機会って本当に価値が高いと思っています。
もちろん当事者が話すことが絶対ではないことも重々承知していますし、どれだけ影響力があるかもわかっていますので、日々私たちも勉強が必要です。
今回感じたことは、10代の子どもにとって家族という存在、とくに親という存在は生命線であること。
親が認めてくれなかったら、その子どもたちはどうやって生きていけばいいのか分からなくなる。
実際に学校内でLGBT研修をやっても、家では話すことができない、家で親に内容を話したら「そんなこと覚えなくていい」と言われたというケースも聞いたことがありました。
学校の先生、生徒だけでなく、親御さんの理解も非常に重要です。
学校関連の方々からこのホームページをみて講演依頼をいただきますが、親御さん向けに行う講演依頼を受けたことがありません。
もし今対象の方がこの記事を読んでくださっているのなら、
どうか親御さん向け、もしくは親御さんも一緒に参加できるスタイルでの講演会・研修会をご検討ください。