本日は第1回あきらと学ぶLGBT+2週目の開催でした。
1週目の報告でグループトークをやったことお伝えしましたが、その内容から振り返ります。
あなたはトランスジェンダー当事者です。
同僚たちはそのことを知らず、あなたのことを性自認通りの身体と思っています。
社員旅行の際に、仲の良い同僚たちは「一緒にお風呂に行こう」と当然のように誘ってきます。
イベント参加者の方々からはこのような回答がありました。(一部抜粋)
《行動》
・何かしら理由をつけて断る
・思い切ってカミングアウトする
・熱いお風呂が苦手と断り、室内の風呂に入る
・一人でゆっくり入りたいからとごまかす
・旅行に行かない
実際、私もどうにかこうにか理由をつけて断っていましたね。
私の事情を知っている人たちと旅行にいったとき、温泉地だからみんな温泉入りたいねってなりました。
みんなが私に気を遣われるのも嫌だから、私の方から車で待っとくからみんなは行ってきてほしいと言いました。
車で待っている間、もちろん一緒に行けない悔しさはあったけど、みんなが気を遣って急いで入浴したりしてないかの方が気になって仕方がなかったです。
《考え・感情》
・誘ってくれるのにごまかして申し訳ない
・相手に嫌われたらどうしよう
・カミングアウトすることによって、今まで騙されていたと思われて信頼関係が崩れないか不安。
・つらい。
・変な型にはめられそうな恐怖
・自分はいいが、周りの目が気になる。
・お風呂の状況を知りたい。同僚だけ?他の客もいる?
《感想》
・普段と人付き合いが変わってしまいそう
・深い付き合いを普段から避ける、傷付きたくないから
・悪気なく、嘘つかないといけないんだな
・相手の反応によって性が変わってしまいそう
みなさんから出た意見は、まさにその通りで全部当てはまります。
そんな流れから今回は、
トランスジェンダー当事者である明楽にとって、どんなこころの悩みがあったのか。
幼少期から性別適合手術・戸籍変更をやった後までの時系列に沿ってお話ししました。
その年代によって悩みの段階は違っていても、悩みの根本問題は実は共通しているのです。
分かってもらえなくて悲しい。
決めつけられて嫌な気分になる。
本音を我慢しているから苦しい。
どう思われるか、嫌われないか不安。
相対比較して劣等感を感じる。
このような感情の経験、みなさんにもあるのではないでしょうか。
言いたくても言えない・言わない・・・
Q:なぜ言えない?なぜ言わない?
Q:言えたときはどんな気持ちだった?
Q:言えたときは、どうして言えた?
そんなテーマでディスカッション。
それぞれの体験談も交えながら、今回もたくさんの意見を出していただきました。
性に限らず、自身のマイノリティを感じたときに周囲の目を気にしてしまう方が多くいらっしゃいました。
これが原因に大きく関わっているねってなったのは、やはり日本の教育・社会構造。
日本文化という社会のデザインが土壌をつくっている。
長い物には巻かれろ精神が強い日本人にとって、自己主張することは勇気がとてもいることです。
そのふり絞った勇気を受容されるか否定されるかで人生は大きく左右されます。
1人でもいいから全肯定をしてもらえたら生きていけるようになる
アライとの出会いがマイノリティにとって生きていけるようになる
そんな言葉が印象に残っています。
私も誰かのアライになりたい。
そんな思いが強く湧きました。
改めて、企画者ほんちゃんをはじめスタッフのみなさん。
一緒に会をつくってくださったみなさん。
本当に本当にありがとうございました。
残れる人だけで懇親会♪