こんにちは、明楽です。
本日は佐賀県主催「さがすたいる」のイベントでトークセッションをさせていただきました。
LGBTのリアルをみんなでギュッと知る1日
ゲスト紹介
◆太田直樹さん
LBGTエンタメサイト「やる気あり美」編集長、シナリオライター。
◆黒田麻衣子さん
株式会社シルバーウッドVR事業部
◆荒牧明楽
OVER THE RAINBOW代表
◆いけだまりこさん
マインドームインストラクター
第1部/LGBTのリアルを知る
1部では太田さんによるLGBTの基礎知識講座をお話しいただきました。
セクシュアルティがどのように構成されているのか、例えを使ってクイズ形式を取られながら、話し手と聴き手が一方的にならないような配慮を感じられました。
・LGBTの総人口は、日本で多い姓「佐藤・田中・高橋・鈴木」の総人口よりも多いこと
・LGBT当事者の約6割がいじめを経験していること
・LGBTカミングアウトは心理的安全性の向上に関わり、業務の生産性を上げる可能性が高いこと
・知る→変わる→表明するという3つのステップ
などなど、とても勉強になりました。
その後はLGBT×VR「レズビアンーオフィス編ー」をみんなで視聴。
LGBTに対しての理解がない企業と理解がある企業との差がハッキリと描写されている作品。
知らないが故に出る失言。
知っているが故に出る失言。
本当に日常で起こるあるある話でした。
VR視聴の後は私と黒田さんが登壇し、太田さんのファシリテーションのもとトークセッション。
アイデンティティが定まらずに苦労した日々や、恋愛相談ができなかった思春期、今までに傷付いてきた何気ない一言、ちょっとしたごまかしから塗り固められていく職場での毎日、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダー、みんなセクシュアリティは違っても共感することはたくさんありました。
中でもみんなが声を大にして叫びたいこと。
LGBT研修をちゃんと受けてほしい
正しい知識を持つことは何においても重要なことですね。
第2部 「カミングアウト」を考える
LGBT×VRの2作品目として「告白の日」を視聴。
もう、これは号泣せずにはいられない(´;ω;`)ウゥゥ
ある日息子からカミングアウトを受ける父と、意を決してカミングアウトをした息子。
自分が父親なら、なんと声をかけるのか。
自分が息子なら、今までどんな気持ちだったのか。
登壇者も参加者も号泣者続出という非常に一体感のある感動的な時間。
その後のトークセッション「カミングアウトについて」からはいけだまりこさんも登壇し、アライの立場からの意見をいただきました。
いけださんは、そもそも自分は否定もしていなかったし、当事者に対しても
「気にしないで好きに生きたらいいじゃん!」
と思っていた。しかし、カミングアウトの裏に隠された過去の体験や不安・恐怖を理解して、私のこの考えも固定された観点だったと言われていました。
観点を押しつける人にはカミングアウトをしづらいというのは、全員が一致した意見。
しっかり「聴く」ということを自分自身大切にしようと改めて感じます。
第3部 自分には何ができるか考えよう
2部が盛り上がりすぎてしまい、休憩も挟むことなく足早になってしまった3部。
本日のイベントを通して、今日からできると思ったこと、変えたいことをシェアしていただきました。
まずは知ることが大切ではありますが
知った気にならないこと、
一人ひとりと向き合うことが大切なのだと思います。
今回のイベントのおかげで、私自身が父に対して思い込みだったのではないかと気付けたことがありました。
親にカミングアウトをされた太田さんが、「どんなであれ、あなたは息子だ」と言われ受け入れてもらえたこと。
私も父にカミングアウトをしたときに「お前は娘であって、それは変わらない」と言われました。
当時から今までずっと、父は最初まったく受け入れようとしなかったと思っていました。
しかし、もしかすると太田さんの親御さんと同じように
「あなたはあなただから」という
受容の意味だったんじゃないかって思えたんです。
父は他界してしまったので真実を確かめる術はないけれど、今回の発想を持てたことは今回のイベントがあったからこそ。
佐賀大学出身であったことから御縁が始まり、縁って本当に大事!!
企画してくださった佐賀県職員様、登壇者の方々、一緒に場をつくってくださった参加者の皆様へ、心より感謝いたします。
今回のイベントを佐賀新聞の記事にしていただきました。
よければこちらもご覧ください。