こんにちは、明楽です。
最近寒くなったからか、ブルっときて催す機会が増えてきました。
急にトイレに行きたくなって、近くにトイレがなくて困ったり
トイレを見つけても混んでいてなかなか用を足したいのにできなかったり
1度くらいはみなさん経験されたことがあるのではないでしょうか?
トイレに行きたいのに行けない
生理現象なので、この状況ってすごく困りますよね。
普通に生活していても誰もが遭遇するこの現象。
LGBTのトイレの問題って、当事者の中ではとても大きな問題なのです。
今では何事もなく行けるトイレですが、昔はとても苦労したものです。
まだ性同一性障害やトランスジェンダーという概念が自分になく、
性自認が不安定なときは、女子トイレを使用することに違和感を持っていました。
その後自分が性同一性障害であることを自覚し、性自認が安定。
すると、この問題はもっと負担になってきました。
どれだけ心が男性であろうと、身体は女性のまま。
声も高い。
人によって男性と認識されることもあれば
時には女性と認識されることもある。
「 男性? 女性? どっち? 」
この質問を聞かれたことも多くありました。
この状況でトイレに行こうと思うと
本当は男性トイレに行きたいけど、周囲の目が気になります。
男性トイレに入ったとしても、個室でしか用は足せない。
カミングアウトを直接していなくて自分を女性と思っている友人と遭遇したら
え!? って顔をされる。。。
では女性トイレを使用した場合。
私は結構パス度(性自認の性で見た目通る確率)が高い方だったので
え!?…え!!? って顔とトイレの札を二度見される。。。
ではでは、車いすマークの身障者用トイレを使用した場合。
健康体の人が使用していることに対して世間の目は痛い。
自分としても何か罪悪感あるし。。。
結果どうなるかと言うと
トイレにできるだけ行かない!
を選択するのです。
行ってもできるだけ人が来ないような建物内か、
男女が分かれていないコンビニのトイレなど。
その結果、トランスジェンダーの人の排泄障害率は27%と高く出ているそうです。
しかもトイレの回数を減らすために水分摂取を減らす人もいます。
こうなると、夏場は熱中症のリスクも上がります。
このようにLGBTのトイレの問題は、他の問題とも関わってくる重要な課題なのです。
先日佐賀大学で講演させていただいた時も、このテーマは取り上げられました。
ハード面を整えるには時間も予算もかかるため、すぐすぐどうこうはできないけど、
取り組みができるところは「みんなのトイレ」を設置されたり
男性の小用便器ではパーテーションをつけたりと色々されていますね。
ハード面はすぐに対応できなくても、
まずは当事者がこんなところに困っているんだって声を届けていくことで
「そういう苦労があるんだな」って分かっていただけたら嬉しいですね。
具体的に学校や企業がどういった取り組みをしていけばいいのか。
状況などにもよって対応できることも変わってくると思うので
詳細を希望される方は個別にご相談ください。

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