こんにちは、福岡のトランスジェンダー明楽です。
キャナルシティ・福岡ワシントンホテルの職員様にむけて
LGBTの基礎研修を実施させていただきました。
ホテルといえばシフト制なので、もちろん全員の参加は難しいことは承知。
それでも多くの方にご参加いただき
聞くと遠方出張帰りの方や、本日お休みだった方までわざわざ参加いただいたとのこと。
それだけでなく、清掃の方とかまでご参加いただいてました!
こういう一体感とっても素敵です。
研修内容としては
LGBTの用語説明や性の多様性などの基礎知識
当事者としてどんな葛藤や障壁があったのか体験談
データを元にした日本と世界の性に対する考えや体制の比較
そしてホテル業として現実的なイメージができるよう
こんなときどうする?
というディスカッションを実施しました。
LGBTの話を聴くことは初めてという方が多く
非常に有意義な時間になったのではないかと
実施する側から見ても思いました。
参加者の声
■10代 おそらく男性
この人は男性なのか女性なのかという2択ではなく、もっとたくさん可能性があるかもしれないことを知れて良かったです。相手がどんな性であられようとも「人」としてされたら嬉しいことを日々の業務の中で実践できればと思います。
ダブルベッドの話は実際に多くありますし、クリティカルな問題だと思いました。ただ、一々聞くのも失礼に当たるが、お客様の希望に沿わないサービスにはならないよう、部屋タイプの確認はしっかりしたいです。
■30代 女性
まずは個人の認識の中で、偏見をなくしていくことが大切だと思いました。
ぼんやりとしたLGBT認識しかなかったが、性だけでなく個人の特徴として認めていくことが大切。
■50代 男性
なかなか身近なこととして感じてこれずにいた題材であったことが研修を通じて90分の間に確実に意識が変わりました。お世辞ではなく、もしも部下に悩んでいるスタッフがいるならばアライになりたい、ならなければを強く意識できました。
■30代 女性
LGBTという言葉を初めて聞きました。
講演前は正直なんの講演かよく分からずに来たのですが、今日来てよかったと思っています。
世界には男と女以外に色々な性があることはここまで深く知らなかったし、もしかしたら周りにもいるかもしれないって思うと、今まで誰かを傷つけていたかもって思うと怖くなりました。これから差別するということに対して、よく考えて言動していかねばと思いました。ありがとうございました。
■40代 男性
以前フロントで勤務していた時に、「エレベーターホールに女装した人がいて気持ち悪いからなんとかしてほしい」と他のお客様から苦情を受けたことがあります。
実際にそういった場面に出くわした際、どのような対応をすれば良いか解らなかったため非常に良い研修でした。
■50代 性未記入
性別欄に今までは何の迷いもなく女性と記入していたと思います。
今回のお話しを聞いて、そういう点からも意識が変わったのではないかと思います。
冷泉公園の集い(九州レインボープライド)、商店街のパレードも次回参加したいと思います。
アンケートの記入時間、おひとりおひとりが真剣に記入されている姿がとても印象的でした。
そして1人ずつ手渡しで提出いただき、質問も多くの方からいただきました。
「お客様のために何ができるのか」
その姿勢がみなさんから伝わってきて、心が温かくなる嬉しい時間でした。
福岡は多くの国から旅行者が訪れます。
ホテル業界がこういう取り組みをしていくことで、海外の方にもより福岡の姿勢を伝えられますね。
今回の研修後、明らかにスタッフさんの意識が変わったと聞きました。
当日研修に参加できなかった方も、「市政便りにLGBTの話題があったよ」といって持ってこられたそうです。
意識が変われば行動が変わる。
これからの行動がどういう波及効果を生み出されていくのか、とても楽しみです。
もっともっと多様性を認め合える環境づくりのために、今後も張り切って活動します。
研修に関心のある方、話を聞いてみたいと思われる方はお気軽にご連絡ください。